2020-12-30 高倉健ドラマ チロルの挽歌 放送番組 高倉健主演のドラマを続けて観たのだが 山田太一原作・脚本の本作はさきの早坂暁のものよりも 格段に優れた作品であった。 寂れゆく炭鉱の街にテーマパークを建設しようということで 出資した鉄道会社の技術者である高倉健が赴任してきたら そこには男と逃げた妻がいた。 経済の構造転換の中で人の生活がギシギシと音をたてて 変化を迫られているさまが見事なまでに凝縮されて描かれている。 家族、夫婦、男と女の関係のあり方も陳腐な常識を超越して問題提起している。 「不倫」報道で騒いでいる人たち、なんて愚かなのだ。